かえるのおじさま
だからこそ、このまま別れさせてはいけないと、美也子は策を探した。

「ああ、ええと……」

少女の手元を見れば、草の実をつなげたブレスレットをつけている。

「これ……かわいいわね」

「えへへ、ジャカジャカの実で作ったの」

少女が得意げにかざして見せた小さくて丸い実は、つやのある灰色の加減も、コチリと硬質な手触りも、ジュズダマの実に良く似ていた。

ギャロが横から口を挟む。

「ジャカジャカの実ってのは、俗称だな。コダマノミって名前の、よく川原なんかに生えている植物でな、芯を引っ張って抜けば、そうやって糸を通せる穴が開く。子供たちが遊びに使うにはちょうどいいんだ」

「これの取れる場所、教えてくれる?」

少女が首を振る。

「今はまだ、青くて使えないよ」

「コダマノミは秋のもんだからな」
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