純白の闇
ドクン…ドクン…
自分の心臓の音が聞こえる。
階段を上がってきたから?
授業をサボるから?
それとも…ーーー。
ゆっくりとドアノブを回せば
その先には
眩しいほどの
光
教室の味気ない電気の光でもなく
リビングの重い電気の光でもなく
勉強机の強制的な電気の光でもない。
包み込むような光。
何となく分かった。
僕の求めているのはこの包容力だ。
どんな僕でも僕として受け止めてほしい。
そんな愛に飢えているんだ。
「やっと気づいたか。」
後ろからもう聞きなれた声がする。
「お前に必要なものは俺が持っている。
あいつじゃダメだ。」
「…そうでしょうか。」
「あぁ。まぁ、それを知るのはもっと後でいい。」