そんなあなたは先生でした…(番外編)
あたしの頭の中は
早くもデートモード…
その時、
「どこ行きたいって聞いてんのに
どこでもいいって……」
「だよね、適当にもほどがあるよね」
「そんな冷たい返事よくできるよね」
「それも常に上からだし…」
近くにいる女子たちがあたしを見て
小さな声でグチグチ言ってるのをあたしの耳は捉えた。
適当じゃないのに、
どうしてそう解釈するわけ?
男子たちも
「きっつー…」
「奏もよくあんなのの彼氏でいれるよな」
「だよなー…」
と言っている。
違うのに、
あたし、べつにそういうつもりじゃ……
昔からそうだった。
あたしは誤解ばかり招いて、
友達なんか誰一人もいないんだった。
もちろん、親も………