ありがとう。
やっぱり、優しいな。
なんて思いながら私は南海ちゃんと再び向かい合った。
「南海ちゃん、どう?」
「私は、恋のドキドキわかんないけど、彼を思っただけで、そばにいて欲しいって思ってしまったり、彼を思い出しただけでキュンってするのがそうなら。
・・・私は勝利に恋してる。」
良かった。
南海ちゃんが自分の気持ちに気付けて。
もしも、私が死んでしまったら心残りになる。
「私も暴露したんだから、美喜も奏への気持ち、今ここで暴露しよーう!!」
へ?
さっきまでの恥ずかしいくて真剣な表情が一瞬で消えた南海ちゃんの顔は
満面の笑みでした・・・。
「ほらっ、早く!」
でも、わたしもこうやって話していて楽しかったから。
南海ちゃんともうちょっとこういう話、したいから
「じゃあ、私の奏君への思い、南海ちゃんにだけ教えるね。」