可愛い生徒(カノジョ)の育て方
話を続ける。
「学籍上、3月31日まで、菫さんはうちの学校の生徒です。
私の立場上、昨日まではどんなに彼女から好意を寄せられても、それに応えることができませんでした」
卒業式の話をしようか迷った。
解っていながら、彼女の気持ちを無視してしまった。
大事な娘のことを一時でも冷たくあしらわれたら、親としては気分が悪いに決まってる。
その時、お姉さんから助け舟が。
「菫から聞いたんだけど、卒業式の日、先生に告白しようとしたんですって。でも、先生が『それ以上、何も言うな』って言って、告白させず家に帰したそうよ。
……普通、卒業式が終わったらまあいいかって付き合うところでしょうけれど、先生はそれをしないで頑なに公務員の倫理を守ったんですね」
そう言われると照れる。確かにその通りだけどさ。
「はい。私達は公僕として、信用失墜行為を固く禁じられています。在学中の生徒と付き合う訳にはいきませんでした。
……菫さんが卒業するのを、待っていました」
ご両親は、ただ黙って俺の話を聞いている。
肯定も、否定もしない。
「学籍上、3月31日まで、菫さんはうちの学校の生徒です。
私の立場上、昨日まではどんなに彼女から好意を寄せられても、それに応えることができませんでした」
卒業式の話をしようか迷った。
解っていながら、彼女の気持ちを無視してしまった。
大事な娘のことを一時でも冷たくあしらわれたら、親としては気分が悪いに決まってる。
その時、お姉さんから助け舟が。
「菫から聞いたんだけど、卒業式の日、先生に告白しようとしたんですって。でも、先生が『それ以上、何も言うな』って言って、告白させず家に帰したそうよ。
……普通、卒業式が終わったらまあいいかって付き合うところでしょうけれど、先生はそれをしないで頑なに公務員の倫理を守ったんですね」
そう言われると照れる。確かにその通りだけどさ。
「はい。私達は公僕として、信用失墜行為を固く禁じられています。在学中の生徒と付き合う訳にはいきませんでした。
……菫さんが卒業するのを、待っていました」
ご両親は、ただ黙って俺の話を聞いている。
肯定も、否定もしない。