胸に刻んで
「私……言ったよ。好きって」
「はっ?いつよ?」
「……心の中で告白したの」
昨日ね。
わざとらしすぎる緑川の大きな咳払いに私は思わず笑ってしまった。
緑川の方に顔を向けると困ったような顔で私を見ていた。
「泣き笑いって感じ」
びしっと指された人差し指を見つめる。
泣きたいぐらいだよ。ほんとうは。
でも学校では泣きたくないの。
巧平の前では泣きたくないの。
絶対に困らせると思うから。
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