twin∞soul
たくさんの優しい言葉。
私を思いやる気持ち。
伝わってる。

だからこそ、それ以上を私は求めてしまうから。
期待してしまうから。
でも、言葉だけで満足だなんてやっぱり思えなくて。
そう言うからには、本当に必ず私だけの流に今すぐしたいのに。

流は今だけは別の場所へと帰り、私じゃない女と子どものもとへと戻るから。

それが、悲しくなる 。
悔しくて、辛くて、苦しくて。
嫉妬が深まり、何とも言えない気持ちになる。
だから、涙が止まらない。

今までにない、こんな気持ち。
まさか、こんな恋愛するだなんて。
はじめて知った。

「流、まだ帰らなくていいの?」
それなのに、こんな言葉を言ってしまう。

「いい。明日の朝までは俺がこうしていたいと決めたんだから、何も言うな」

「二度と会えなくなったら困る…」
私はやっぱり嘘は苦手。
本音が出ちゃったよ。

「いい。余計な事は考えるな。もう少ししたら、 毎日おまえと一緒に過ごせる。それだけを考えてろ」

ギュッと、流の腕は私の身体を締め付けた。

もう誰にも渡さない。
離さないんだから。
私だけの流なんだら。
そんなふうに今は強く願った。

「うまくいくかいかないか、そんな迷いは俺にはない。どうしよう、どうしたらいいかなんて、俺自身がどうしたいかで決まる。笑もそういう女なはずだろ?」

「うん…」

「それとも俺のどうしたいかと、笑のどうしたいかは同じじゃないのか?」

…私はドキッとしてしまった。

「お、同じです」
「そうだろ?」

流は私の泣き顔を覗き込む。

ゆっくりじっくり、視線が痛いくらいに流は私を見続ける。

いつかの公園で私を抱き締めてくれたみたいに。

でもそっと、優しく。
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