ぱんつのおかず

そりゃあ、な。一応女子やし。


少女マンガみたいな、キラキラした恋愛、みたいなの、ええなぁて思うよな。



現実にはそんなん無いってわかっとるし。


とくにウチなんかに、そんな機会回ってくるわけないって、知っとるけど。




「…さっき、言わんって宣言したとこやけど」




そんなん考えとったら、足元で、玉木くんがポツンて、何かを言うた。




「うん……まあ、もうちょっと振り回す役目んなるのも、アリかな」

「……え?」




玉木くんの言うとる意味が、わからんうちに。そのあとに。



もっとわけわからんセリフが、ウチの耳に、入ってきた。





「藤田さん。おれと、つきあわん?」





…スリッパだけやない。



脳みそも、スッコーン!!てふっ飛んだ気がした。




だ、だれが。だれと。なにを。……ハイ?



藤田さんが、玉木くんを?いや、玉木くんと?


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