ぱんつのおかず

ブチッて、一方的にちょん切れた電話。


そして目の前には、無表情のセッチ。



あきらかな不機嫌オーラが、頭からも鼻からも、いろんなとこから立ち上ってる。




「あ、えっとな。電話、カオちんからやった!!」




そーっと、下から表情をうかがってみるけど、返答ナシ。



「えーっとな、あの、玉木くんがな!!えっと、ウチが理解できる参考書、見つけてくれたんやって!!それで…」

「アホちゃうか」




セッチの声に、思わず固まる。




「え……」

「人が真剣な話しとる時に電話出るか?普通」

「あ……の、セッ、」

「しかも何がタマキや。知らんわ」

「………っ、」

「お前が今一緒におるん、おれやろが」




声がこわかったから、なんも言えへんかった。



口の動きも体の動きも止めとったら、ウチの返事待たずに、セッチが離れる。



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