ぱんつのおかず
うん。でも、ケンカみたいなって、勝手に帰られて。あんな別れ方したら、やっぱり気ぃ悪いやん?
スッキリせえへんっていうか。
気になるっていうか。
…あ、気になる〜いうても、ちょこっとやねんけどな。
セッチを気にかけるとか、指と指がひっつくかひっつかんか〜、くらいごくわずかやけどな。
「………よっしゃ」
覚悟決めて、チャイムに触れてる指に力込める。
タッパ渡して、ちょっと。
ほんのちょーっと機嫌直ったかどうかうかがって、すぐ帰ろ。そうしよ。
ピーンポーン、て、チャイムを鳴らす。
返答なかったから、もう1回押そうとしたとき。
ほぼ同時くらいに、玄関のドアが、いきおいよく開いた。
「わっ」
「峰子ちゃんっ!!」
飛び出てきたんは、小雪ちゃんやった。セッチの妹。