ぱんつのおかず
何年かごしの再会、みたいにギュウウて抱きついてくるから、ドギマギしてまう。
小雪ちゃん、小学生やのにやけに色っぽいねんて。
「峰子ちゃんひさしぶり~っ!この前マンガ貸してもろた以来やない!?」
「ん?ああ、そうやんなぁ!!……あ、ハイこれ。いっつもの」
「たまごやき?わーい、ありがとー」
小雪ちゃんの手に、不思議な香りのする物体が渡る。
ホンマに好評なんかは、ちょっと謎の品や。
そんでこっそり、な。小雪ちゃんのアタマ通り越して、家の中をのぞいてみたねんけど。
でも、他の人の気配はない。
「小雪ちゃん」
「ん~?」
「あのー……セッチ、おる?」
さりげないかんじを装って、聞いてみた。
「うん、おるけど……あれ。でも一緒に帰ってきたんじゃないん?」
「え」
「今日、デートやったんやろ?」
「…………!?」