ぱんつのおかず


「おはよう、古町くん」

「…おー?」

「ところで古町くん」

「…あ?」

「クシャミする時は口に手ぇ当ててほしい。この忠告は前にもしたけど、せやないと菌が空中に飛沫…」

「あーハイハイそりゃ申し訳ございませんでした」



…またそれかいな。


剛田お前、それ伝えに来るくらいしかおれに話しかけにこおへんな。



「あ、古町くん」



さっさと散れ、の意味で、手で払う仕草をする。


せやのに剛田は突っ立ったまんま、おれに向かって野太い声を出してった。



「…まだあんのか」

「頭の、その…キズ?みたいなやつ。どうしたん?」

「聞くな」



即答で返して、尻、急速落下させてイスに座る。


まだおれを見下ろしとる剛田。


不思議そうに首かしげるけど、なんせ見た目が見た目やから、かわいさは皆無や。


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