ぱんつのおかず


…せな、あかんねんけどな。


そんなん言うたかておれは今回、高跳び1本に賭けとるんや。



ああ、ごめんな。なんも前置きなしにいきなり。


どうも、古町雪生です。


でも今、ちょっと真剣に練習せなアカンから、しゃべるんはもうちょいだけにすんな。



『185跳べたら、チュー。ほんで、もう1個』



それは、3日前のこと。


いろいろ心に決めて、腹くくって。

おれはこふじにそういう条件をつきたてた。


もう1個、いうんはな。

こふじには考えとく〜言うたけど、ほんまはもう、決めとんねん。


「おれとつき合うて」って。


改めて、初めて。こふじに言おうと思とる。


ただな。正直、185とか全く跳べたことないわけで。


最高記録の180でも、そうそう毎回跳べるもんやないねん。


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