ぱんつのおかず
おれ、ちゃんとふつうのトーンでしゃべっとるやろか。高ない?逆に低ない?
自分でわからんねんけど。
「…全然、難しないで」
…あー、もうこんなんでドキドキしとったらアカンねん。フラれとるねんから。
そんでタマキといえば。
おれらがギスギスな会話しとる間、だまってほほえんでな。こふじのとなりに立ってんねん。
「………」
…なんやねんそのうすら寒い笑み。
ジャマやねん。カタカナで収まらんくらい邪魔やねん。さっさと退散しろこの優男、お祓いの札貼ったろかその白いデコに…
…って、あー、ちゃうな。
ジャマとか言う資格ないんよな。フラれとるんやし。
「じゃ、じゃあ、セッチ!!」
「お、おー!!じゃあ」
これまたぎこちなく、おれから目線はずして。
タタッて、若干、足はやめて。こふじは廊下を歩いていく。