ぱんつのおかず
「だいたい、一人の女ずーっと思い続けるとかも、今どき流行らんで。行くんやったら行く!無理やったら切り替える!!あ、ほな、カレシから連絡くるから戻るな~」
じゃあね~、言うて、ひらひら手ぇ振って、自分の部屋に戻っていった小雪。
…いや、いつの間にあんなヤツになってんおれの妹…。
ていうか、小学生でカレシ。なんやそれ。おれ、小学校時代なんかドッチボールした記憶しかないでな。
兄の威厳的にも、男のプライド的にもフルボッコや。
うすぐらい部屋ん中。
まだ痛みをひきずる小指を見つめながら、深い息はいた。
『やさしく』
『素直に』
…そんなん、うまくできるんやったら、とっくにしとるわ。