ぱんつのおかず

振りかぶったタマキは、また速い球投げてくる。


しかも今度は、ボールなんかストライクなんか、めっちゃビッミョーなとこ。



「~チッ…!!」



体勢くずしたけど、腕のばして、意地で打ちに行った。


当たった。腕に振動。



「おお~っ!!」



3組の方から、歓声が上がる。


ええかんじで飛んだ、思たけど、ボールはマウンドからはずれていった。


ファウルや。



「ああ~っ!!」



さっきと似たような声で残念がる、3組軍団。語彙のバリエーション少なすぎやねん。



「すごいやん雪生!!今の、ボールコースやったで!!」

「…うっさいわ」

「えっ、めっちゃ嬉しそうやん」



ニヤけそうなるくちびる必死に口んなかに巻き込んで、もう1回構えなおす。


仕切りなおしや。


なんか、感じつかんだ気ぃする。次、打てる気がする。


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