ぱんつのおかず

チラッとこふじのこと見たら、ちょうどのタイミング。目ぇバチッ!って合ってしもた。



「………」

「………」



おたがいに、ちょっと黙る。


窓が開いとるんか、かすかに風が入ってきとって。


カーテンがゆらゆら、揺れて。


ほんでもこふじの髪の毛は、まったくもって揺れへん。


ちょっと笑いそうなった。どんだけ髪質しっかりしとんねん。



「……セッチ、なんでちょっと笑ろとんよ」



とか思てたら、こふじがギロッて、不機嫌そうににらんでった。



「え、全然笑ってない笑ってない」

「笑っとるやんか!含み笑いやバカにしとる笑い方や!!絶対ウチのことやろ!?」

「ふはっ、やから笑ってないて」

「…はよハゲたらええのに」



口への字にして、そっぽ向くこふじ。


おれの口は、こふじと逆向きや。おれ、U字。ニヤけるん止まらん。



< 71 / 400 >

この作品をシェア

pagetop