20100228-Anniversary-
年下の男の子


『また、陽菜告白されたの?』


浩輔と別れてから、忘れるかのように誘われるがまま合コンというものに生まれて初めて参加をした。
華のモテキに入ってしまったらしい私は数人から告白された。


羨ましすぎ、と羨望の眼差しを送る宏美。


『うん、でも良い人だとは思っても好きになれそうにない。・・・から断る。』


『あー、もったいない。』


『この前ので懲りたんだもん。』


『あー・・・確かに。』


街でナンパされて、番号を交換し猛烈なアプローチに押し負けて付き合ってみたけど・・・結局一週間で別れてしまった。
付き合ったら好きになれるかもって思ったけど、無理だった。


この事をきっかけに、相手にも失礼にあたるので自分から好きになった人しか付き合わないと心に決めている。


・・・この調子で好きな人出来るのかな。


『また、別世界にいってる。おーい、陽菜?』


『あ、何何?』


『今度、また合コンあるけど行く?高校の同級生が大学のサークルの人を連れてきてくれるらしい。』


『行く。』


口では彼氏が欲しいとは言っていたけど、そんなのは建前で皆でわいわい騒いでいるとそれだけで気が紛れたし楽しかった。


『顔は期待しないでって。』


宏美は携帯画面を見ながら笑っている。


『顔とか、どーでも良い。楽しく騒げれば何でもあり。』

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