20100228-Anniversary-
『陽菜。』


『ん?』


『最後に、抱きしめていい?』


『・・・良いよ。』


私は、ゆっくりと立ち上がり浩輔の傍にいく。
私が来たのを確認してから、ゆっくりと抱き締めてきた。


『・・・今まで、ありがとう。』


そう言った瞬間、浩輔が抱きしめる腕に力を込めてきた。


『・・・帰るね。』


そう言うと、ゆっくり腕を解いてくれた。














夕日で空がオレンジ色に染まっていて、とても綺麗だった。


『・・・これで良かったんだ。』


涙を拭いながら自分自身に言い聞かせる。


『・・・あ、あと10日すれば私の誕生日だった。
畜生、誕生日プレゼント貰ってからにすれば良かった。』


悔やんでも悔やみきれない。初めての彼氏・・・南谷浩輔。











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