Finale Love
「はい」

「雄祐さん、何やってるんすか?」

「慧ー・・・」

「とにかく中に上がらしてくださいよ」

慧は部屋の中へと勝手に入り掃除を始めた。

「雄祐さん、相変わらず散らかってますね。
カーテンも閉めっぱなしだし・・・。
これじゃ健康に害が及びますよ。
それでもいいんすか?」

「慧ー・・・」

「とにかく、脱ぎっぱなしの服、洗濯機に入れて回してきてください。
わかりましたか?
俺、リビングの掃除してますから」

雄祐は言われたとおりにしリビングへと戻った。

「雄祐さん」

「ん・・・」

「シンクの中においてある食器、洗い上げしてくださいね。
じゃないとカビが入りますよ」

「慧?」

「くだらない雄祐さんの言い分なんて、俺、ききたくないっすから!!
雄祐さんは何があっても歌わなきゃいけなっす!!
EMOのⅤoは雄祐さんなんすよ!!
雄祐さんから歌うこと、とったら、何が残るんですか?!
俺は雄祐さんだったからこそ、一緒にやってきたんすよ!!
なのに、今の雄祐さんはなんすか?!
子供みたいにわがまま言って!!
そんな雄祐さん、みそこないました。
俺そんな雄祐さんについてきたわけじゃないっすから!!
俺が知ってる雄祐さんは、何があっても歌うことを辞めずあきらめず楽しく歌ってる雄祐さんの姿っす!!」

慧はある程度の掃除を済まし雄祐の自宅をあとにした。
 
またも翌日の朝チャイムが鳴った。

「よっ。雄祐」

「あべっち・・・」

「オマエ、ずーっと家にいるだろう?」

「まあー・・・」

「ちょっと俺に付き合え」

「えっ・・・?」

あべっちは雄祐を自分の車に乗せ海に向かいドライブしてた。

「あべっち、何処行くと?」

「俺がいきたい場所。
なー雄祐」

「ん・・・」

「オマエ、今までなんのために歌ってきたと?」

「それは・・・」

「オマエを待ってるファンは、オマエが知らないところで、オマエが歌ってくれることを信じて待ってんだぞ。
それがどうゆう意味か、わかるか?
オマエが歌わない限り、俺たちメンバーも待ってるファンも何も出来ない。
オマエはもうー1人のアーティストになってんだぞ。
オマエのちょっとしたつまずきでファンを悲しませるな。
それがアーティストってもんじゃねえーの?」
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