夢色シャイン
「未来、体冷やすなよ」
公園のベンチに腰かけていたら、温かいお茶を渡しながら声をかけられる。
だんだん冬に近づいてきて、肌寒くなってきている。
「大丈夫だって」
「今はお前だけの体じゃないんだぞ」
私の隣に座ったのは一生。
前よりも背が伸びて、もう完全な大人。
バカみたいなことは言わなくなった。
そして、そんな一生と私の初めての子供が今お腹の中にいる。
3ヶ月前に妊娠が分かって、すぐに籍を入れた。
今ではもう見ただけで妊婦さんって分かるようになっている。
生まれるのはまだ先だけど。