藍色の嵐
この世の終わりみたいな顔をした葵を突飛ばし
玄関のドアノブに手をかける

「じゃあ行ってくるぞ、葵」

ちらっと葵を見ると、ガックリとうなだれていた

……なんだか、じめじめしている

「葵…?」

声をかけるーーーが、返事をしない

「行ってくるぞ……?」

「………白。」

「は?」

ポツリと呟く葵

またもや満面の笑み

「姉さん、今日の下着は白なんだねっ!」

「ーーーっっ!!」

こ、こいつ……!!

「さっき姉さんの足にひっついたとき、バッチリ見ちゃっ……」

バキッ

「行ってきます!!」

「い、いってらっひゃい……(バッタリ)」
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