藍色の嵐
「……?私が何時に家を出ようが葵には関係ないだろう?」

「関係あるよ!!」

妙に真剣な顔で葵は私の手をにぎる

「姉さん、僕は姉さんといつも一緒にいたいんだ!!四六時中、登校も、下校も、食事も、本当はお風呂だって一緒に入りた……!!」

「キモいわ」

「ふぐっ!!」

容赦なく右ストレートをうちこむ

しつけはその場ですることが大事らしいからな

「というか、葵はまだ中学生だろう。方向もまったく違うのに、一緒に登下校なんてできるはずがないだろう?」

「大丈夫。毎日校門まで送り迎えするからね☆」

「…………」

葵は(私に)殴られた頬を押さえつつ、
爽やかな笑顔で言いはなった

ーーーとにかく。

「送り迎えは無しだ。私は普通に、一人で、学校に行ってくる」

「えぇ~~……」

「えぇ~~…じゃない。ダメだ。」

「本当にダメ……?」

「ダメ。」

「どうしてもダメ……??」

「ダメ。」

「こんなに頼んでもダメ……!?」

「し、つ、こ、い……!!」

足にすがりついてくる葵を引き剥がそうと、
おもいっきりもがいた

が、ピッタリくっついて離れない

「おい、ひっつくな!!」

「だってひどいよ姉さん。姉さんと一緒にいられないなら、僕死んだほうがマシだよ!!」

「なら死んでくれ。ひっつかれるよりマシだ」

「えええ!?」
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