あの花が咲く前に③





空斗 Side-----------


「詠っ。どこだっ。

 詠っ。」


ダメだ。人が多すぎる。

こんなんじゃ 見つかる気がしねぇ。


「詠っ!!」


何度呼んだら

返事してくれんだよ。


「・・・空斗?」


えっ!?


「詠!?」


目の前に・・・

白く透き通る肌に

きりっとした目。

スッと通る鼻

美しい顔立ちの その人がいた。


「詠!!」




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