あの花が咲く前に③





「いい考えがあります。」


「吹雪さん!?」


「とても・・・危険だけど・・・。

 私・・・詠さんも

 空斗のことも・・・信じてるから。」


「その・・・考えって?」


「私を囮にします。」


「・・・っ!?」


「霜山家はお金が目当てなんですよね?

 私のこの目が いくらで売れるのか

 全てがわかるじゃないですか。」


「おい。正気か!?」


「私がこの目を囮にして

 霜山家を誘惑します。

 そうすれば・・・。」


「吹雪は「私は平気です。」」


「そんなこと させられない。

 危険すぎるもの。

 もし海外に売られでもしたら?

 あなたの命さえ危ないことになる。」


「そうだぞ吹雪。」




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