双子の物語
クラスが違うから、教室の前でわかれた。
教室に入ると、
「おっ!佐奈ちゃーん。」
と、華菜が、私のところにニヤニヤしながらやって来た。
「なにそのニヤニヤした顔は……」
「えっ?……だってさぁー?佐奈が男の子と歩いてるなんて、結構貴重だと思うけど?
なにそれ……はは。
「それなら大輝もそうじゃん。珍しくないって……て言うかそうじゃなくて……」
「え?大輝くんは別だよー。まぉ、確かに兄弟ではないって、発覚したけど、知らないときだって、同じようにいたんだから、大輝くんは入らない。
ってことで、珍しいって分けよっ。」
と、言い張ってる。