双子の物語
薄くメイクもして、朝ごはんを食べに行く。
食卓につくと、大輝はもう食べていて、
「っ……いつもそんな髪してない」
私を見て驚いた大輝は、すぐに顔を反らして呟く。
「だって、時間たっぷりあるし」
そう言って、私も食べ始める。
「朝ごはんがゆっくり食べられるっていいね」
そんなことに浸りながら、食べ終える。
もう一度、制服の確認と、髪の毛の確認とする。
「うんっ!なんかいい」
「今日は学校一緒にいってやる」
自分の部屋で、チェックをしていると、ドアの向こうから、大輝の声が聞こえてきた。