双子の物語
「ちょっと待って!」
鞄のなかに、教科書とかを積めて部屋を出る。
「へへっ。お待たせ!」
私はテンションが高い。
だって学校いったら、写真がもらえるんだもん!
「きもい……」
大機にそういわれて、現実に戻る。
「うるさいなぁー。さっ、学校いこーぅ!
華菜、驚くかな?」
「まぁ、驚くだろうな。佐奈が早く起きるなんて、奇跡に近いからな」
「奇跡は言い過ぎだと思う」
「いや、ちょうどいいだろ」
なんて、言いながら学校までいった。