双子の物語
「あっ!華菜おはよー!!」
昇降口で大輝と別れて、教室まで来ると、
すでに華菜が来ていた。
私が声をかけると、驚いた顔でこっちを見てくる。
めっちゃ目、開けてるし。
「さ、佐奈が早く学校来てる……!それにかわいいっ!」
「なによー!なんかひどい……。ってかわいい!?」
「ちゃんとメイクまでしちゃって!ちゃんと早く起きれたんだ?」
「うんっ。どう?頑張って起きたんだから」
「うん。ほんとビックリした」
「ねぇ!ご褒美……写真」
「約束だからね。まさかホントに起きれるなんて思ってなかったから、持ってきてないや」
そう言って、ははっ、と笑った。
「じゃ、明日もってきてね」
それから、時間がたくさんあって色々話していた。