クレイジーサドくん。




「ついたよーん!」

今にも跳び跳ねるんじゃないかってぐらいルンルンな彼。
そんな姿はまるで子供のようで愛らしく思えた。


『個展で何度か来たことありますけどやっぱり大きくて綺麗なお家ですね』


彼の、沖田家の個展は場所を借りるのではなく大抵家でやる事が多く華道を通して何度かお邪魔した事がある。


「俺、住めればでかくても小さくてもいい」


ニコって笑いながら幸せがあるならどっちも楽しいよと付け足した。

『そうですね、ちゃんと家族揃ってご飯が食べれる家がいいですね』

うちは揃うほうが少ないけど、それでも幸せだった。


なんて考えていたらに手を引っ張られ玄関にまで来ていた。




「ようこそ、マイハウスへ」


そう言うと執事さんのように胸に手を当て礼儀正しくお辞儀をした。
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