【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
奏哉が居なかったら今のあたしは存在しない


なんに対しても心を閉ざしたままだった


「奏哉…ありがと。こんなあたしだけどこれからも宜しくね?」


「もちろん。一生離してやんねーから。」


その言葉に嬉しくなるあたし


「花歩に出会って久しぶりに人を信じてみようって思ったんだ。」


あたしも奏哉に出会って恋をしてみようって思った


“この人の傍に居たい”って…


「今、花歩を亡くしたら知歩の時よりも心を閉ざしてしまうよ」


奏哉の顔は真剣だった


「あたしは奏哉の傍に居るから」


「俺だって花歩の傍に居る」


言い方が悪いかもしれないけど…


この事件を通してお互いの絆を再確認出来た気がする


それだけ大きな存在なんだ


「ゆっくり眠れよ」


優しく言ってくれた奏哉の手を握ってあたしは眠りについた
< 370 / 830 >

この作品をシェア

pagetop