【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「花歩ちゃん、あたし達はいつでも貴女の味方だから。お父さんに頼れなかったらあたし達に頼りなさい」


母さんは花歩の頭を撫でながら話す


「未咲さ…ん。」


花歩の瞳から大きな雫が流れた


「利一さんだって男だから花歩ちゃんのこと分からないことだってあるはず」


確かに男の人では気付かないこともたくさんある


「その分、あたしと貴女は女同士。何かあったらいつでも相談してね?」


母さんの問いかけに小さく頷く花歩


笑っているけど、涙は止まる気配がない


「奏哉、花歩ちゃん疲れてるから休ませてあげなさい」


俺は花歩を抱いたまま部屋に戻りソファーに腰掛けた


そして、花歩の涙を拭う


「母さんも居れば俺もいる。麻依だって居る。花歩は1人じゃないよ…」


俺は花歩の頭を撫でながら優しく呟いた
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