【完】恋した相手は元カノの妹～キミに溺愛中～

「でも、名字違う…」


「離婚したの。あたし達が小学５年生の時に…」


こんなこと今まで誰にも話したことなかったけど…。


奏哉になら話せる気がする


「それで、知歩はお母さんに引き取られお母さんは再婚し、あたしはお父さんに引き取られ男手一つで育てられた」


離婚は悲しかったけど…


知歩に会えなくなるわけじゃなかったし。


「なんか、聞いちゃいけねーこと聞いたな。」


「ううん。大丈夫」


こんな形でカミングアウトするなんて思ってなかったのが実情だけど…


「あたし、どうやって奏哉に接したら良い？」


……分かんないんだよ。


今、話してる人が知歩の彼氏だから尚更


「知歩のこと…忘れたわけじゃない。だけど、花歩は花歩らしく接して欲しい」


……と言われても。


奏哉は飲み物をテーブルに置きあたしの頭を撫でてくれた