【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「拓海とは高校の入学式で出会ってすぐに仲良くなった。片親だということも理解してくれた」


母さんは未歩の頭を撫でながら話す


「拓海から告白されて付き合いだした。拓海の家の人も理解してくれてあたしが寂しくないようにって食事に呼んでくれたりした」


母さんにもそんな事があったんだ


「拓海の妹の誕生日だったかな?皆でお祝いするって言ってあたしも呼んでくれたの。」


俺は母さんの話を最後まで聞こうと思った


「拓海の兄弟みんな集まって妹の誕生日をお祝いした。みんな仲良く笑ってた。それが羨ましくてあたしはその場に居てはいけないと思って帰ったの」


だから、母さんは花歩の気持ちが分かったんだな


「花歩はあたし達に気を遣って出て行ったのよ」


そういうことだったんだな


なんで気づいてあげれなかったんだろ?
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