孤独な戦い〜無限のワープ

いじめの真相

名前を呼んだ私を見てびっくりした表情をし、それから私に手を差し伸べてくれた。
「ん。」
こう言って。
しんじられなかった。
‘ん。’の一言だったが私には凄く嬉しかった。
「美玲様何してるんですか‼⁇」
そんな皆の声は無視して
「大丈夫?伶奈。」
そう、はっきりと聞こえるように私にいった。
その瞬間私は涙が流れた。美玲はびっくりしていた。


それから私と美玲は教室を出た。後ろからは怒っている皆の声が聞こえる。
追っても来なかったが私達は走って屋上へ行った。
「伶奈ぁぁぁあ‼ごめんねぇーーー‼」
美玲は泣いていた。普段私に見せない涙を初めて私は目にした。
「…」
嬉しかったはずなのに、色々な思いがごちゃごちゃになった私は何も言えなかった。




それから美玲色々教えてくれた後、私にこんな話をした。
「ねぇ伶奈?」
「ん?」
「私ね、本当は伶奈の事いじめるわけじゃなかったの。言い訳になるかもしれないけど聞いてくれないかな。」
「うん。」
「ありがとう」
「最初はほんの小さな事だった。さっき伶奈をいじめてたメンバーに絡まれて、私が影でいじめられてたの。」
「……えっ⁈」
美玲はいじめられるキャラじゃない。そんな美玲がすいじめられている事を聞いてびっくりした。
美玲は話を続けた。
「そしてね、その人達が私にこう言ったんだ。」
「あー…いい加減あんたいじめんの飽きちゃったー。なんかいいターゲットいないわけ?ねぇ美玲?あ、そーだ‼伶奈でよくなーい?あいつ最近なんかイラついてたしーw」
ってね。
「私は止めたよ。必死で止めたけど無理だった。"私らを止めるならまたあんたいじめるよ。"っていわれたの…。」
美玲はまた泣き出した。
あわわわわ。こういう時どうすればいいんだろう。
美玲は話を続けた。
「私はそん時何も答えなかったの。きっと心にやだ。またいじめられたくない。って思いがあったんだと思う。そうしていじめのターゲットは伶奈になったんだ。」
真相をすべて聞いてなんだか落ちついたような、わからない気持ちになった。
「…」
あれ?でも万引きは誰が私になすりつけたんだろう。私はやっていない。それにいじめはなぜ美玲中心にやっていたのだろう。
「ねぇ、美玲。」
下を向いていた美玲は、はっ!と我に返って、"ん?"と言った。
そこで私は勇気をだして聞いた。
「あのさ、万引きは何なの?私は万引きしてない。店を出たらいつの間にかバックに商品が入ってたの。それにいじめの中心が美玲だったのはなぜ?」
「万引きは伶奈が商品に夢中になってる間にあの中の誰かがバックにいれたんだと思う。私がリーダーみたいだったのは今までいじめてたからリーダーやって、でないといじめるよ。っあいつらに脅されたんだ。」
「そうなんだ…」
おもわず私は美玲を不安にさせるようなへんじをしてしまった。
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