等身大の愛唄
次の日、の昼。


またまた、バッタリと例の自販機の前で杏栖に出会う。


わお、超偶然。
今日は、ホントにホントの超偶然。

俺としては、嬉しいけど…


目の前には、露骨に嫌そうな顔をしている杏栖。



「何、その顔」



こっちとしては、かなりショックなんですけど?



「別に。これ、元々だから。」



そう言って、自販機にお金を入れてココアかコーヒーかを選んでいる杏栖。


いやいや、元々って…

元々、そんなに眉間にシワ寄ってねぇーだろっ。

と、ツッコみたいけどっ



「………っぷ」



可哀想だから、しないっ…



「何…っ笑ってんのよ!!」



顔をチラッと見てみると、やっぱり顔を赤らめている杏栖。



「あれ。お前、熱あんの?」



手をデコに当てようとすると、パシッっと弾かれてしまった。



「………あ、ご…めん。」



そういって、逃げ……っ…教室へ帰って行ってしまった。


――――って。
自販機に入れっぱなしのお金どうするんだよ。

< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop