16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
「何?」

「名良橋と早坂さん、付き合ってたりする?」



予想外の質問に、私は飛び出るほど目を開いた。

「反応おもしろいね」と笑う高野君。

首を左右に振ると、今度は高野君の隣にいた高鴫さんが口を開いた。



「付き合ってないの?」

「付き合うどころか、まともに話したのも最近だし……」

「へぇ、意外」



高野君は悪戯な笑みを浮かべたまま、私に抱き付いて。

身動きがとれなくなっていると、高野君が名良橋君の名を呼んだ。



「名良橋ー」

「何だよ――ってお前、何してんの」



名良橋君は吃驚したように私達を見てから、深い溜め息を吐いた。

その様子を見てから、高野君はパッと私から離れる。





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