キカセテ私にキミの声
コワレタ私
今日も私はお気に入りの音楽を聴きながら登校する。



学校に着くまでの間は、
こうしなければ辛いものがある。





……………多すぎるのだ。



私、桜木小春(サクラギコハル)は毎日をただ死んだように生きていた。

他人の欲望に包まれ、

また、


悪意によって首を絞められながら。





―私は物心が着いた時から自分の容姿がどのようなものか、
悟っていた。


豊かで艶やかな黒髪に長い睫毛。
瞳は大きく肌は透き通るように白い。
唇は綺麗な赤色。


所謂、
美少女というにふさわしい容姿をしていた。
< 1 / 37 >

この作品をシェア

pagetop