アウト オブ ザ ブルー

「マサは?学校はどうしたの…?」


「俺…?俺は今昼休みで、飯買いに来たんだけど…」


彼は急に思いついたかのように言った。


「もしミッチもお昼まだだったら、一緒にどっか食べに行かないか?」


「え…?」




いきなりすぎる提案だった。


「でも、学校は…?」


「ああ、今はテスト期間中で、今日はもう授業ないんだ。部活はあるけど、どうせあいつら勝手にやってるだろうから、これから2、3時間休みを取るよ」






マサが強引に話を決めてしまったので、私は仕方なく少し歩いて、マサに言われた蕎麦屋に入った。



マサは休みをもらってくると言って、一旦学校に戻っていた。




店員に「後から連れが来ます」と言って4人がけのテーブルに座らせてもらい、


メニューを見たり、置いてあった雑誌をパラパラめくったりしていたら、15分くらいしてマサがやって来た。
< 281 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop