§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「ちょっと!咲和せんせ、大丈夫だったのっ?!」
事務所に戻ると
私の帰りを待っていましたと言わんばかりの勢いで
かつ乃先生が近づいてきた
「ご心配おかけしました
桜井くんの応急手当が良かったので
早く回復しそうです
夜のレッスンも支障はないと思います」
「そう、良かったー
桜井くん、お世話かけたわね
これから渡部さんとランチしながら
打ち合わせなのよ
桜井くんも来てくれる?」
「あ、はい…」
チラリと私を見たものだから
「私は大丈夫ですよ
夜のレッスンの準備もあるので
どうぞ」
あ…
なんだか、尖った言い方になってた
こんなことくらいで、何機嫌悪くしてるんだろう私…
「咲和先生、だいじょーぶよー
桜井くんと2人きりじゃないんだし
取って食やしないわよーっ ふふふっ」
「なっ! 何言ってるんデスカっ!!!
それより、
かつ乃先生! 余分なコトは桜井くんに言わないでくださいねっ
じゃー、私、準備行ってますからっ!」
顔が熱くなってるのを二人に見られたくなくって
そそくさと事務所を出た