帰っておいで


できる上司に憧れて、できる上司になるための一歩を軽快に踏み出すはずだった。

けど、現実という奴は容赦ない。
少しも甘くない蜂蜜を、私はこの都会で舐めた。


試験に落ちた私を励ましてくれた後輩。

来年も必ず受けなさい。あなたなら大丈夫だから。
そう言ってくれた上司。

周りの言葉はとても温かいものだった。

だけど、捻くれ者の私は、その言葉たちを素直に受け取る事ができなかった。


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