2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
書いた話、と言うのは部で発行してる『遥かなる夢』と言う春と秋の年間二回販売される冊子に書かれているものだろう。




春に書いたのは、たしか『サクリファイスの腕輪』と言う題の短編だった。





「"あのクール系美人が書いたって知ってびびった"だってよ。
もっと現実主義の無味乾燥な作風を予想してたんだって」






まぁ、そうだろうな。
私が可愛いものを好きだと言うと、たいていの人は意外がる。

一つにくくった長いストレートの黒髪。
長めの前髪で縁取った真っ白な顔につり気味の瞳。


女子高生の一般身長より少し高い背。







あまり世間一般の文学少女のイメージからは掛け離れているらしい。

まぁ、しょうがないとも思うし、たいして気にならない。









霧雨は少し雨足を強め、傘を叩く雨の音を聞きながら私達は学校へ向かった。
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