2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
漫画や、ドラマみたいに、
悲劇的に、感傷的にその行為を行う事は、私には出来ない。
人一倍臆病な私には、頑固な自己防衛本能が根付いている。
でも私は、
自分の中に気付くと居座っているこの不快感を取り除きたくて…
…ほんの一瞬だけ、本能の信号を無視する。
皮膚を少し切るだけの、なんでもない行為。
そこに人の意識があるのとないのとでは、何故こんなにも人の認識が変わるんだろう?
「………………ハァ…」
苦しくて、息が漏れた。
誰も悪くない。
何も悪くない。
悪いのは私の中のこのぐるぐる渦巻くどす黒いもの達だ。
1番悪いのはそれに向き合う事の出来ない私自身。
そう、誰も悪くない。