2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
香奈子は真っ青な顔で、でもその顔は憮然としているようで、また、何も考えていないような表情を浮かべていた。
私は、自身を見下ろして、だらりと垂れ下がる左腕に巻き付いた少し赤黒さを見せる蒼岸君のワイシャツと、へたり込んだそのすぐ近くに出来た拳大くらいの血溜まりが目に入った。
嫌われたかな、
そう思うと私の中に染み込んでいた何かが、スポンジから水が抜けていくような虚無感に襲われた。
弁解したい気持ちはあるのに、言葉が出てこない。
ツカツカと、香奈子が真っ直ぐ私の前まで歩いてくる。
軽蔑、されそうで、いや……もう、されてるか。
とても、顔なんか見られなかった。
私は、自身を見下ろして、だらりと垂れ下がる左腕に巻き付いた少し赤黒さを見せる蒼岸君のワイシャツと、へたり込んだそのすぐ近くに出来た拳大くらいの血溜まりが目に入った。
嫌われたかな、
そう思うと私の中に染み込んでいた何かが、スポンジから水が抜けていくような虚無感に襲われた。
弁解したい気持ちはあるのに、言葉が出てこない。
ツカツカと、香奈子が真っ直ぐ私の前まで歩いてくる。
軽蔑、されそうで、いや……もう、されてるか。
とても、顔なんか見られなかった。