密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~

 いけない。これ以上、想像してはいけない。


 私はまだ半分にしか切っていないパンケーキを口に詰め込んだ。


「うん。おいしい……」


 ……わかってるよ。恋愛対象にはならないって。私もそのつもりなんてない。……少しはあるかも。気になっている。

 お母さん……みたいでもいいかな。お母さんみたいに親しみを感じてくれているなら。それはそれで幸せかもしれない。

 少なくとも先輩、後輩という社会の中のピラミッドに捕らわれるよりはずっといい。


 吉沢くん、連れてきてくれてありがとう。また二人でこようね。恥ずかしくて言えないから、心の中でそう言った。


 よしっ!!

 エネルギーチャージ完了。予想外のエネルギーチャージだったけど、気分上々。

 午後も頑張ろう!!

 意気込んで、黒髪をきつく縛り上げた。




< 154 / 304 >

この作品をシェア

pagetop