Love the love.
食べた後はテルに追い出されてしまったので、シンディーをゴージャスで煌びやかなマンションまで送った後に、一人でぶらぶらと自分の部屋に向かった。
夕方で、風が吹いている。
少し伸びた前髪の間から眩しい夕日がチラチラと景色の残像を飛ばす。
さっきからケータイが何度か振動しているのが判っていた。
多分、今日別れたあの子だろうと思った。
女の子達は決まったような行動を取る。
まず、自分かテルかと俺に選ばせる。
俺がテルを選ぶと呆然として、大体は、泣く。
それから別れを告げてきて、話し合いは拒否する。
で、俺がそのまま出て行くと―――――――――――
数時間後に、電話を寄越すのだ。
「止めてくれるかと思ったのに」と。
そして、戻ってきて、と。
風が吹いて髪を揺らす。軽く頭を回して凝りをほぐした。
だけど、同じだ。
これで戻って、またあの悲しい顔を見るのはごめんだ。悲しませたいわけではない。だけど嘘もつけない。だって、崖に彼女とテルがぶら下がっていたら、俺はきっと、テルに先に手を伸ばすから。