Love the love.


 喧しい、そう思って俺はシンディーの頭をポンポンと柔らかく叩いた。

「あー・・・やめなさい、君たち。何か食いにいくか?」

 シンディーがパッと瞳を輝かせてこっちを向いた。すると下で、テルが言う。

「行けよ、行ってらっさい。サヨーナラー。オレは一人になりてえよ。つーか、とりあえず退いてくれる、シン」

「何言ってんのよ、行く気ないならここでもいいよ」

 やっとテルの上から腰を上げたシンディーは、後ろポケットに突っ込んでいたらしいやたらと薄いスマートフォンを取り出して、どこかにダイヤルした。

 そして30分後、テルの小さくて狭い部屋の中で、俺達は3人でケータリングのイタ飯を囲むことになった。

 テルの小さなテーブルに乗り切らないお皿は(ちゃんと陶器の皿に入ったままで配達されてきた。驚いた)仕方ないから直接床に置いている。

 シンディーが魔法のカードでスマートに支払った豪勢で美味しいイタリア料理を、3人とも無言でガンガン食べた。

「シンディーもお腹空いてたの?」

 俺が聞くと、彼女は嬉しそうに笑う。

「昨日のパーティーで食べすぎたからと思って、朝と昼と抜いてたー」

 俺の前で立膝したまま食べていたテルがぼそりと呟いた。

「・・・これで、パアだな」

「あ!?」

「はいそこまで」

 どうして一々喧嘩するんだよ君達は、と言う俺の前で、若者達が唸りあっている。

 今日も、毎度変わらない、こんな昼下がりだった。


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