偽善愛で夢を見て。


人は変わる。

変わることを恐れて、

距離をとって、

幼なじみ以上に私が変われば。




目をそらし続けることが出来ると思っていた。



変化が、私は何より怖かった。


離れていくことが、苦しかった。

留めておく方法を、私は知らない。


なら、私から離してしまえば苦しくないと。

そう思っていた。

信じていた。




誤りだと、気付かせたのは何故。





動きは止まったまま。

目から溢れるモノが何を意味していようと、私は。








もう、戻ることの出来ない所に行ってしまった。


嘘を吐き出して愛を貰って。

独りじゃないと思い込む。



それが消えてしまえば、私は狂うから。









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