甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ
 手を叩く音が耳に響く。達磨にも同じように結実香がさせると、大声で言った。

「いただきます!」
「いただきます」

 食事が終われば、結実香を連れてどこかへ出かける予定でいる。家にいたら結実香にずっと遊ぶようにせがまれることは目に見えている。それだったら、いろいろな場所へ連れて行き、そっちに集中させれば、少しは気が楽になるはずだ。
 達磨が箸を置いて結実香を見ると、ご飯粒を頬や口元につけたまま、ご飯を食べ進めていた。そのことを教えると、結実香は恥ずかしそうに俯いた。

「結実香ちゃん」
「おかわり?」
「違う。今日はどこかへ行きたいところはある?」
「行きたいところ?うーんと・・・・・・」

 行きたいところがたくさんあるのか、人差し指で口を隠しながら考えていた。
< 21 / 91 >

この作品をシェア

pagetop