甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ
「お前、結真ちゃんも来ることを聞いていなかったぞ?」
「途中で宇津見と会ったんだよ」
「私も結実香ちゃんに会いたかったからね」
「俺には?」
「学校でいつも会っているでしょ?」

 何も言えなくなった達磨は三人を自分の部屋に入れて、ジュースと数種類のお菓子を用意した。
 ドアノブを回そうとしたときに自動ドアのようにゆっくりと開いた。中にいた結実香が開けてくれたから。

「ドアを押さえているね」
「ありがと」
「結実香ちゃん、よく気がついたね。お姉ちゃんは気がつかなかった」
「達磨の匂いがしたから」

 お前は犬なのかと、すぐにつっこむと、琉生が笑っていた。
 結実香はチョコビスケットに手を伸ばして、自分が食べるのだと思いきや、それを琉生の口元まで運ぶ。
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